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こちら、先月訪れた詩の古書市にて出会った1冊。 谷川俊太郎『旅』英語版。 "WITH SILENCE MY COMPANION" by Shuntaro Tanikawa, translated by William I. Elliott and Kazuo Kawamura もとは1968年に求龍堂から出版され、この英語版はアメリカで初めて刊行…
雨の休日、電車とバスを乗り継ぎ神奈川県立近代美術館 葉山へ。 雨好きなので、雨降りだと出かけたくなる性分。 神奈川県立近代美術館 葉山、すぐそこには海 目的はこちらの写真展でした。 上田義彦 いつも世界は遠く、英題 From the Hip 以下、本展フライヤ…
先週末、詩の古書市なるものに行ってきました。 会場は北鎌倉駅から数分のところにある喫茶ミンカ。 鬱蒼と生い茂る緑の中に佇む喫茶ミンカ。木々と同化してました。 詩の古書市 in 北鎌倉 2025は、詩集、詩人による随筆、詩論など詩関係の本に限定した古書…
窓辺に佇むネコちゃん。 I think she is thinking something. What is she thinking ? THREE DAYS in JUNE by ANNE TYLER 表紙にネコが描かれていると、つい買いたくなってしまうのですよね。。。 でもまあそのおかげで今回は、ずっと読みたいと思いつつなか…
先日、東京日仏学院で週末2週にわたり開催されていた、フランス映画入門ゴダール編、というイベント。 ゴダール映画をスクリーンでみる絶好のチャンスということで、私も足を運んでみました。 以下、イベントフライヤーより。 ジャン=リュック・ゴダールの…
宇多田ヒカルさんは『花束を君に』の中で唄いました。 花束を君に贈ろう 愛しい人 愛しい人 どんな言葉並べても 君を讃えるには足りないから 今日は贈ろう 涙色の花束を君に 私がどれほど君のことを好きになったか どんなに言葉を並べても 君を讃えるには足…
猛暑お見舞い申し上げます。 皆様ご無事、でしょうか。 来る日も来る日も狂気を感じるほどの暑さで、とにかく早くこの夏が過ぎ去ってほしいと願う反面、冷房のきいた室内で静かに耽るこの時期の読書はかなり好きという矛盾。 特に私の場合この季節は、昔読ん…
こちら、妙に目を引くタイトル。 何の捻りもないですが、直訳して「男を知らない私」。 "I Who Have Never Known Men" by Jacqueline Harpman この本、最初の出版は1995年。 ネット情報によれば、その後1997年に英語版(原書はフランス語)が発売されるも、…
WINNER OF THE CILIP CARNEGIE MEDAL WINNER OF THE YA BOOK PRIZE WINNER OF THE CBI BOOK OF THE YEAR AWARD AND THE CHILDREN'S CHOICE AWARD WINNER OF THE CLIPPA POETRY AWARD などなど。 とにかくいろいろ受賞しているこちら。 One by Sarah Crossan …
こちら、自己肯定感を高めたい時におすすめしたい1冊。 THE MIDNIGHT LIBRARY by Matt Haig Matt Haigはイギリスの作家で、子供向けの本も大人向けの本も書いてます。 この作品は世界各国でロングセラーとなっていて、ハーパーコリンズ・ジャパンから日本語…
この本 ほんとにほんとにほんとに 面白かったです。 Totally Deceased by Sue H. Cunningham 以下、本書背表紙より。 Seventeen-year old Jess wakes from an emergency heart transplant to discover she's being haunted by the disgruntled ghost of her …
我々の祖先が誕生した場所、海。 海は我々の起源である。 そんな大切なことを思い出させてくれたこの本。 頭足類についての探求であり、哲学であり、海への深い愛であり。 非常に興味深い作品でした。 "Other Minds" by Peter Godfrey-Smith 著書のピーター…
'NOX'はラテン語で「夜」を意味するそうです。 'Nox' by Anne Carson アン・カーソンはカナダの詩人、エッセイスト、翻訳家。 この作品は、亡くなった兄へのエレジーとして彼女がハンドメイドしたものを、忠実な複製品というかたちでニューヨークの独立系出…
今年最後の読了はこの本。 "God Help the Child" by Toni Morrison 本書、何となく手にとって、最初のページをぺらっとめくったら、この言葉が飛び込んできて。。。 ’For You’ 「あなたに」という、たった一言が妙に頭に引っかかり、どうしても無視できなく…
なが~い冬の夜は、 キャンドルを灯し、 ブランケットに包まって、 温かいものでも飲みながら、 こんな古代世界に浸るのはいかがでしょう? "Egyptology : Search for the Tomb of Osiris" by Dugald A. Steer この本、今から100年近く前の1926年、オシリス…
だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。 何かの理由として「忙しい」という言葉を使うのはあまり好まないのですが、何やらずっと忙しく少々疲れてきたので、こちら少しお休みしていました。 とはいえ、隙間時間や移動時間の利用により思いのほか読書時…
やっと涼しくなってきて、この秋冬は是非とも編み物に挑戦したいと、こんな本を買ってみました。 52 Weeks of Easy Knits フィンランドベースの出版社LAINEによる編み物教本。 LAINEは女性2人によって2016年に立ち上げられ、この52Weeksシリーズは他にもいく…
前回の記事は日常英会話の参考書としてSally Rooneyの"Normal People"を取り上げました。 そしてそれを書いていた時、ふと思い出したのがこの本。 そういえばこれも日常英会話の参考書だったと。 "Loveless" by Alice Oseman 著者のアリス・オズマンはイギリ…
遅ればせながら、初めてサリー・ルーニー作品を読みました。 ”Normal People” by Sally Rooney ”Normal People” はアイルランドの作家 サリー・ルーニーの世界的ベストセラー小説。 デビュー作 "Conversations with Friends" に続き2018年に出版されました。…
"tuesdays with Morrie : an old man, a young man, and life's greatest lesson" by Mitch Albom アメリカのスポーツコラムニスト、ミッチ・アルボムによるノンフィクション。 難病 ALS(筋萎縮性側索硬化症)(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)に侵…
以前、古書店で購入した「チャリング・クロス街84番地」を引っ張り出し、昨日はほぼ1日中この往復書簡集に浸っていた。 「チャリング・クロス街84番地」へレーン・ハンフ(編著) 江藤淳(訳) ニューヨーク在住の女性作家 へレーン・ハンフさんとロンドンの…
前回取り上げたのは好きになれなかった本についてだったけど、今回取り上げるのはものすごく好きになった本について。 "The Little Match Girl STRIKES BACK" by Emma Carroll / Lauren Child (ILT) 「それは "The Little Match Girl" と呼ばれ、美しい装丁…
読んでみて好きになれなかった本のことを、ここで取り上げる意味があるのか訝りつつ、これほど自分に合わなかった作品は珍しく、それゆえ思うところも多々あり、一応個人の一意見として簡単に記しておこうと思う。 その作品は "Simple Passion" by Annie Ern…
もうセールはいいかな、と思っていたのですが、、、、、 丸善お茶の水店で5月31日(金)〜6月13日(木)まで開催中の洋書そるど市へ行ってきました。 洋書そるど市は丸善で開催される恒例の洋書バーゲンセール。 60%~30%OFF(ペーパーバックはほぼ550円)…
燃えるような新緑、決して途切れることなく響き渡るうぐいすの鳴き声。 これが2024春、益子一泊二日一人旅の一番の印象です。 これまでの人生の中で、こんなに緑が目に染みたのも、こんなにうぐいすの鳴き声をきいたのも、生まれて初めてです。 ふだん新宿御…
自分の中で、何かが大きく動いた1冊、"Rememberings" by Sinead O'Connor "Rememberings" by Sinead O'Connor Sinead O'Connor はアイルランドが誇るシンガーソングライターであり活動家であり個人的には詩人でもあったと思っています。 残念なことに2023年…
Lo. Lee. Ta. Lolita, light of my life, fire of my loins. My sin, my soul. Lo-lee-ta: the tip of my tongue taking a trip of three steps down the palate to tap, at three, on the teeth. Lo. Lee. Ta. ウラジミール・ナボコフの「ロリータ」は、こ…
Andre Aciman の "Find Me” を読みました。 ”Find Me” は映画にもなった ”Call Me By Your Name” の続編。 私はたまたまこの本を昨年の洋書そるど市(丸善で開催される洋書セール)で見つけ、まず第一にこの、”Call Me By Your Name”感満載のカバーデザイン…
2019年出版のヤングアダルト小説、"PET" by Akwaeke Emezi。 以下、本裏表紙、内容紹介文(訳は私の意訳)から。 There are no monsters any more, or so the children in the city of Lucille have been taught. Jam and her best friend, Redemption, have…
有難いことに今年は、お正月休みを少し長めに取らせていただきました。 その間は自宅に引きこもり、何もしないか本を読むか、ほとんどの時間を一人だけで過ごしました。 お休み中はどこにも行かなかったけど、読書がちょっとだけ旅代わりになっていたような…