変幻自在ブックス

At Midnight, I Become a Monster

2025-01-01から1年間の記事一覧

【谷川俊太郎】WITH SILENCE MY COMPANION

こちら、先月訪れた詩の古書市にて出会った1冊。 谷川俊太郎『旅』英語版。 "WITH SILENCE MY COMPANION" by Shuntaro Tanikawa, translated by William I. Elliott and Kazuo Kawamura もとは1968年に求龍堂から出版され、この英語版はアメリカで初めて刊行…

上田義彦 いつも世界は遠く、

雨の休日、電車とバスを乗り継ぎ神奈川県立近代美術館 葉山へ。 雨好きなので、雨降りだと出かけたくなる性分。 神奈川県立近代美術館 葉山、すぐそこには海 目的はこちらの写真展でした。 上田義彦 いつも世界は遠く、英題 From the Hip 以下、本展フライヤ…

詩の古書市 in 北鎌倉 2025

先週末、詩の古書市なるものに行ってきました。 会場は北鎌倉駅から数分のところにある喫茶ミンカ。 鬱蒼と生い茂る緑の中に佇む喫茶ミンカ。木々と同化してました。 詩の古書市 in 北鎌倉 2025は、詩集、詩人による随筆、詩論など詩関係の本に限定した古書…

【人間】人間、人間、人間

窓辺に佇むネコちゃん。 I think she is thinking something. What is she thinking ? THREE DAYS in JUNE by ANNE TYLER 表紙にネコが描かれていると、つい買いたくなってしまうのですよね。。。 でもまあそのおかげで今回は、ずっと読みたいと思いつつなか…

【ゴダール】映画はアイデアの死刑台

先日、東京日仏学院で週末2週にわたり開催されていた、フランス映画入門ゴダール編、というイベント。 ゴダール映画をスクリーンでみる絶好のチャンスということで、私も足を運んでみました。 以下、イベントフライヤーより。 ジャン=リュック・ゴダールの…

【想う】 SWIMMING IN THE DARK

宇多田ヒカルさんは『花束を君に』の中で唄いました。 花束を君に贈ろう 愛しい人 愛しい人 どんな言葉並べても 君を讃えるには足りないから 今日は贈ろう 涙色の花束を君に 私がどれほど君のことを好きになったか どんなに言葉を並べても 君を讃えるには足…

この夏再読したい洋書と和書

猛暑お見舞い申し上げます。 皆様ご無事、でしょうか。 来る日も来る日も狂気を感じるほどの暑さで、とにかく早くこの夏が過ぎ去ってほしいと願う反面、冷房のきいた室内で静かに耽るこの時期の読書はかなり好きという矛盾。 特に私の場合この季節は、昔読ん…

男を知らない私

こちら、妙に目を引くタイトル。 何の捻りもないですが、直訳して「男を知らない私」。 "I Who Have Never Known Men" by Jacqueline Harpman この本、最初の出版は1995年。 ネット情報によれば、その後1997年に英語版(原書はフランス語)が発売されるも、…

【洋書おすすめ】One

WINNER OF THE CILIP CARNEGIE MEDAL WINNER OF THE YA BOOK PRIZE WINNER OF THE CBI BOOK OF THE YEAR AWARD AND THE CHILDREN'S CHOICE AWARD WINNER OF THE CLIPPA POETRY AWARD などなど。 とにかくいろいろ受賞しているこちら。 One by Sarah Crossan …

【自己肯定感】THE MIDNIGHT LIBRARY

こちら、自己肯定感を高めたい時におすすめしたい1冊。 THE MIDNIGHT LIBRARY by Matt Haig Matt Haigはイギリスの作家で、子供向けの本も大人向けの本も書いてます。 この作品は世界各国でロングセラーとなっていて、ハーパーコリンズ・ジャパンから日本語…

【宇野亞喜良展】AQUIRAX UNO【群馬県立館林美術館】 

先月初めて訪れた群馬県立館林美術館。 目的は4月6日(日)まで開催されていた宇野亞喜良展 AQUIRAX UNOでした。 以下は、本展案内より。 日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し続ける宇野亞喜良(うのあきら / 1934-)。1960…

【読みやすい洋書】Totally Deceased

この本 ほんとにほんとにほんとに 面白かったです。 Totally Deceased by Sue H. Cunningham 以下、本書背表紙より。 Seventeen-year old Jess wakes from an emergency heart transplant to discover she's being haunted by the disgruntled ghost of her …

【科博】人はなぜ貝に魅せられるのか

国立科学博物館で開催されていた「貝類展 人はなぜ貝に魅せられるのか」。 会期は既に終了してしまいましたが、とても興味深い展示だったので、遅ればせながら振り返ってみたいと思います。 貝類展 ー 人はなぜ貝に魅せられるのか2024.11.26 → 2025.3.2 以下…

タコ愛が止まらなくなる本

我々の祖先が誕生した場所、海。 海は我々の起源である。 そんな大切なことを思い出させてくれたこの本。 頭足類についての探求であり、哲学であり、海への深い愛であり。 非常に興味深い作品でした。 "Other Minds" by Peter Godfrey-Smith 著書のピーター…

ANNE CARSON NOX

'NOX'はラテン語で「夜」を意味するそうです。 'Nox' by Anne Carson アン・カーソンはカナダの詩人、エッセイスト、翻訳家。 この作品は、亡くなった兄へのエレジーとして彼女がハンドメイドしたものを、忠実な複製品というかたちでニューヨークの独立系出…