変幻自在ブックス

At Midnight, I Become a Monster

Tuesdays with Morrie : an old man, a young man, and life's greatest lesson

 

"tuesdays with Morrie : an old man, a young man, and life's greatest lesson" by Mitch Albom

 

アメリカのスポーツコラムニスト、ミッチ・アルボムによるノンフィクション。

難病 ALS(筋萎縮性側索硬化症)(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)に侵され死を目前とした大学時代の恩師モリ―・シュワルツとの偶然の再会により、卒業から16年という月日を経て交わされた最後の授業の記録。

日本語普及版は別宮貞徳訳「モリ―先生との火曜日」NHK出版。

 

The last class of my old professor's life took place once a week, in his home, by a window in his study where he could watch a small hibiscus plant shed its pink flowers. The class met on Tuesdays. No books were required. The subject was the meaning of life. It was taught from experience.

 

モリ―先生とミッチによる最後の授業は毎週火曜日、朝食の後。

ミッチは飛行機に乗って、毎回たくさんの食べ物を手土産に、モリー先生の自宅を訪れた。

せっかく持っていっても、病気の進行により食べられないとわかっていても持参した。

授業に教科書などの類は必要なく、テーマはミッチが最初に書いたリストに基づいていた。

 

"Ask me anything," Morrie always said.

So I wrote this list:

Death

Fear

Aging

Greed

Marriage

Family

Society

Forgiveness

A meaningful life

 

自分の最期が刻一刻と迫りくる状況にありながら、モリ―先生はどんな時もユーモアに溢れ、優しい。

まわりの人々にあたることなど一切なく、それどころか、救われるべき立場のモリー先生が救うべき立場の人々を救う。

 

この本だったらとっくに読んだという方、多いと思います。

私は今さら読んだんですけど、モリ―先生と今は亡き父の姿が重なって、何だかとても悲しくなってしまいました。

これを読んだのがちょうど盆の入りだったので、父がモリ―先生になって帰って来たのかなあ、、、なんて思ったりもしました。

 

モリ―先生が私たちに残してくれた言葉の数々は名言ばかりですけど、私的に最も印象に残った言葉はこれです。

 

Once you learn how to die, you learn how to live.

 

どう死ぬのかわかれば、どう生きるかもおのずとわかると。

たとえば、戦死なんて絶対嫌だと思えば生涯平和を唱え続けるだろうし、後悔だけはしたくないと思えば行動するだろう。

私はこの言葉をそんなふうに受けとめた。

世の中の風潮に従うのではなく、自分にとって本当に大切なものは何なのか、もう一度考え直すきっかけをくれるこの本は、迷える子羊たちに是非ともおすすめしたい一冊です。

 

■ "Tuesdays with Morrie" by Mitch Albom

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