変幻自在ブックス

At Midnight, I Become a Monster

上田義彦 いつも世界は遠く、

雨の休日、電車とバスを乗り継ぎ神奈川県立近代美術館 葉山へ。

雨好きなので、雨降りだと出かけたくなる性分。

 

神奈川県立近代美術館 葉山、すぐそこには海

 

目的はこちらの写真展でした。

 

上田義彦 いつも世界は遠く、英題 From the Hip

 

以下、本展フライヤーより抜粋。

 

上田義彦(1957ー、兵庫県出身、神奈川県在住)は、1982年に写真家として活動を開始してから様々な著名人のポートレイト、自然や都市などの風景、そして多くの人々の目に触れたであろう広告写真などを手がけ、今なお第一線で活躍を続けています。本展は、写真家・上田義彦の40年にわたる活動を500点におよぶ作品によって総覧する、公立美術館においては20年ぶりの展覧会となります。未発表の初期作品をはじめ、アメリカ原住民にとっての聖なる森をとらえた〈QUINAULT〉や自身の家族にカメラを向けた〈at Home〉、著名人を撮影した〈Portrait〉、生命の源をテーマとした〈Materia〉などに加え、これまで展示の機会の少なかった映像作品、さらにはチベットの人々を撮影した最新作まで、写真家自らによって現像とプリントが手がけられた作品とともに、その活動の全貌をご覧いただいます。

 

確固たる世界観を築き上げた広告写真の金字塔「いつでも夢を」サントリー烏龍茶シリーズはもちろんのこと、鈍く光る夜の海や群馬県の林檎の木、MUJI、ファッション、果物、花、骨、天児牛大、光、影、など、など、40年の軌跡となる作品の数々は多岐にわたり、また写真家自身が手がけたというプリントはみるものを圧倒的させる美しさがあり、オリジナルが放つ存在感に素直に感動させられました。

私は作家の眼差しを感じる詩(歌詞も含む)を読むのが好きなんですけど、本展ではどの作品からも写真家の眼差しを感じ、そして私自身もその時そこにいてそれをみていたような気持にもさせられ、何だか、写真という媒体を使った詩みたいだなと思いました。

 

また今回の展示では、写真と向き合う中で自問自答する上田さんの言葉が所々に記されていたのですが、それらがまたどれもよくて、これなんかは特にハッとさせられ、思わずその場でメモってしまったんですけど・・・

 

どの文章にも原文である日本語の下に英訳が記されていました

写真に写っている誰かを見つめているのではない。写した写真に、己を見ているのだと感じるようになった。

I began to see myself in the photo, rather than gazing at somebody in the photo.

 

帰宅して購入した本展図録をみたら、ちゃんとこの言葉も書いてありました。

この言葉忘れたくないと思って汚い字で殴り書き(会場は撮影禁止)しましたが、そんなことしなくて大丈夫だったという。。。

そして図録の方には、この2行の後にさらに文章が続いていて、写真家の思考が、写真というラビリンスのより深いところへ私たちを誘います。

 

580点収録、768ページ、いくらページをめくっても、なかなか最後のページまで辿り着かない

この背表紙の美しさに心奪われました 装丁は葛西薫さん

 

そしてそして、神奈川県立近代美術館 葉山を訪れるたび楽しみなのが、併設されたレストランでのランチ。

全席から海がみえるのですよー!

 

 

上田義彦 いつも世界は遠く、Yoshihiko Ueda  From the Hip、11月3日(月・祝)まで開催中。

開催時間は、9:30ー17:00(入館は16:30まで)。

 

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