2019年、一人旅に出ました。
行き先は初めてのスコットランド・エディンバラ。
今回は、その旅先で偶然訪れ、今でも時おり思い出す本屋さんのご紹介です。
皆様も、本屋さんでなくても、そういったお店ないですか?
たった一度行っただけなのに妙に記憶に残り、繰り返し思い出してしまうお店。
吐く息白く、たぶん気温は連日2℃とか3℃。
ものすごく寒いけど、空気が澄んでて気持ちいい。
ある時、JOHN LEWIS(イギリスの百貨店)へむかっているつもりが、どこかで道を間違え、偶然一件の本屋さんの前に辿り着きました。
Topping & Company Booksellers、何だかよい雰囲気で中に入ってみました。
Squareという会社の決済サービスを導入しているお店という紹介、しかも英語ですけど、お店の雰囲気は伝わるかと思います。
特に奇抜な何かがあるわけではないですが、私はこのお店のことがとても気に入りました。
そんなに大きなお店ではないのに、この先の棚にはどんな本があるんだろうとワクワクさせる少し入り組ませた構造、お客さまに対応するお店の方の雰囲気、初めて訪れた場所なのにとても居心地がいいんですね。
個人的には、きっと私はこの初めて訪れた本屋さんに、前回の記事の主人公、岡潔さんが言う「情」を感じていたんだと思います。
私は無意識に「懐かしさ」を感じ、そこに居ることが幸せ、「喜び」を感じていたんだと。
この時買った本は、What Am I Doing With My Life? / Stephen Law です。
私は一体何をしてるんだろう、私は一体何のために・・・・・
存在理由に対する問い、わかりそうでわからない、ムズイです。
またしても前回の記事の主人公、岡潔さんによれば、こういう問いは五感ではわからないことがわかるようにならなければわからないそうです。
動画の中でも少し触れていますが、店内ではお茶が飲めるようになっています。
カフェスペースが別にあるのではなく、店内にポツンポツンと小さなテーブルとイスが配置されていて、私が訪れた時は、赤地に白ドットのティーポットとティーカップを挟んで女の子二人組がおしゃべりを楽しんでいたり、お茶を飲みながらひとり黙々と読書に没頭する女性がいたり、店内に流れる空気はとても和やかでした。
たとえ母国語で書かれた本でなくても、中に何が書いてあるかわからなくても、旅先で買った本、持ってるだけでよい思い出になりませんか?
私はパラパラと見返すたびに旅の記憶が蘇り、旅心を刺激されます。
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