変幻自在ブックス

At Midnight, I Become a Monster

In the rain Norwegian Wood etc.

久しぶりの、なんにも予定ないお休み前夜は、予報通り雨で、雨、好きなんですよねぇ。。。

こんな日はあてもなくただただ無性に歩きたくなります。

 

So, went for a walk in the rain.

 

 

 

濡れたアスファルト、そこにうつるライト、街路樹、花々、雨の日は見慣れた風景がいつもより美しく感じられます。

 

通りがかったお花屋さんでフラップジャックという名の多肉植物を買いました。

私的にフラップジャックといえば、オートミールにナッツやドライフルーツなどを混ぜて焼いた、スクエア型のイギリス菓子ですけど、それと同じ名前の植物が存在するんですね、知らなかったです。

植物のフラップジャックは別名をデザートローズ(砂漠のバラ)といい、育て方もあまり難しくないみたい。

 

 

もともと持っていた荷物にビニール袋(購入した植物)をさげ、傘をさす。

何もこんな日に買い物しなくてもいいんですけどね。。。

 

いい感じに湿り気をおびたロングウォークの締めは、カフェで英語版「ノルウェイの森」を読みました。

 

 

大通りの駅近で、外はたくさんの人々が行き交っているのに、カフェの中はガラガラでした。

私のカフェ選びのポイントが「空いてること」なので、こんなふうに店内が静かだとそれだけで得した気分になってしまいます。

 

て、いやここ、何度となく利用してますけど、いつもはもっと人がいて、この日のこの時間たまたま空いてただけ。

なにはともあれラッキーでした。

 

英語版「ノルウェイの森」は、日本語で読むより響いた。

最初から最後までピンと張りつめた緊張感が続いた。

私の英語力なんて別に大したことないのに、一体どういうことなのか。

ちなみにこれは、原書より訳者 Jay Rubin の文章のほうがいいという意味ではないです。

 

英語で読んでると、日本語で読んでいたときには気づかなかったこと、サラッと流してしまったことに、たびたびハッとさせられ、この本がなぜ世界中で称賛されるのか、その理由がよくわかった。

 

が、しかし、英語のほうが響いた理由はなんだろう。

 

うーん。。。

 

これはあれかな、よく、日本が大嫌いだったけど、海外へ行って初めて日本の良さに気づいたなんて話をききますけど、私の場合もそんな感じなのかな。

母国語を離れ、他言語という別世界から作品に接することで、当たり前すぎて気づけずにいた素晴らしさに、やっと気づけたということではないかと。

英語だと別の角度からものごとをみていく感覚があるから、より好奇心を掻き立てられ、自然と感受性が豊かになるのかもしれません。

 

そういえば、これを書きながらふと思い出したことがひとつ。

以前、多言語(4ヶ国語)をあやつる元同僚(日本人女性)が、「もう日本語で愛をささやかれても何もかんじない」と言っていました。

あれは何をもってそうなってしまうのか、きいてみればよかった。

 

英語版「ノルウェイの森」の感想は、あとでゆっくり書いてみたいという思いと、感じたことを率直に書くと、世界的文学作品にたいして失礼にあたるかもしれない内容が含まれ(もちろん否定的なことを言いたいのではない)、どうしようか悩んでいる。

 

"First you decide that you want to help and that you need to be helped by the other person. Then you are totally honest. You will not lie, you will not gloss over anything, you will not cover up anything that might prove embarrassing to you. That's all there is to it."

 

「まず第一に相手を助けたいと思うこと。そして自分も誰かに助けてもらわなくてはならないのだと思うこと。第二に正直になること。嘘をついたり、物事をとり繕ったり、都合のわるいことを胡麻化したりしないこと。それだけでいいのよ」

 

日本語だと否定も、「〜たり、~たり、〜たりしないこと」と、そこまで強い印象を与えるものにならないが、英語だと、"You will not 〜, you will not ~, you will not ~." と、言いきる。

また、「第二に正直になること」という文章にたいする "Then you are totally honest" という英文。

こちらも "honest" の前に "totally" という単語を加えることで、この、「素直になること」の素直度が中途半端なレベルのものでなく、あたかも、頭のてっぺんからつま先まで、全存在が「素直」という塊であることを要求しているように感じられ、よい。

 

やはり英語のほうが私には響く。

単に好みの問題か。。。

 

この本の中でも、雨がよく降っていました。

 

帰宅して、フラップジャックは日の当たるところに置き、おまけでいただいたお花は花瓶にさしました。

 

 

ちなみにこの花瓶、ダイソー(100均)。

使い勝手よく、重宝している。

 

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