I hate myself. I hate the things I do. I hate my body. I hate this double life of being "good" at work and "bad" at life.
年始に丸善洋書そるど市で購入した”Buy Yourself the F*cking Lilies”を読んでいる。
この本、絶対欲しいと思って買ったというよりは、良いんだか悪いんだかよくわからないけど、本文入る前にそえられた一節
”Mrs.Dulloway said she would buy the flowers herself - Virginia Woolf, Mrs. Dalloway”
が気に入り、それだけで一応買ってみたという1冊。
なので最初のうちは、どこか不確かな気持ちを抱きながらページをめくっていた。
著者はTara Schuster、出身大学ブラウン大学、バリバリと仕事をこなし、キラキラ人生まっしぐら、と思いきや、実はそうではない。
it's always looked like everything is okay, but things are decidedly not okay.
で、そのnot okay、どこからきているかといえば親とは言い難い親との生活から受けたトラウマ。
この本はそんな彼女が20代後半へとさしかかり、このままではマジやばいと、必死になって心身ともに立て直していく、その旅の過程を綴った、というか書きなぐった(雑に書かれているというわけではない)ノンフィクション。
その中で、彼女がまず最初に強くすすめてるのが朝のジャーナリング活動。
過去のトラウマからの解放など、書くことで落ち着きや安らぎを確保できるようになるばかりでなく、いかに自分が自分自身を過少評価しているか驚かされると熱く語っている。
まあ正直それらについては、この手の本によく書かれていることのように思われるのだが、なのに退屈だと感じるどころか、逆に妙に惹きつけられてしまうのはその書き方で、たとえば以下。
A journal is not a place to record the daily events of your life. It's not a place to describe the sushi you had for dinner last night (although, if it's really good sushi, go ahead and do that). It's a place where you can get in touch with your core, with what you believe.
ジャーナルは昨晩食べたsushiについて説明する場所ではないと、もちろんそれは食べたものについて書いちゃダメだとか言ってるのではないんだけど、なんだろうな、全体的に例え方が上手いので読んでて面白いし、根本は新しいことじゃないにもかかわらず新鮮さを感じる。
確かに、書くことで自分の考えをまとめ、ものごとの本質を確認しているところが私にもある。
そしてそれは、真の自分を見つけることにも繋がると感じている。
ここからこの本に対する興味の度合いが上がり、ページをめくる指先に迷いがなくなった。
”Buy Yourself the F*cking Lilies”、まだ読み終えてないし、この先どう転がるかわからないけど、たぶん私のこの1冊的な本にはならないと思う(良くないと言っているのではない)。
だけれど、そのわりに心に引っかかる存在で、久し振りにきいたことない著者によるきいたことない著作を読み、そしてそれが思いのほか面白くて何だか妙に得した気分になっている。
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