先月初めて訪れた群馬県立館林美術館。
目的は4月6日(日)まで開催されていた宇野亞喜良展 AQUIRAX UNOでした。
以下は、本展案内より。
日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し続ける宇野亞喜良(うのあきら / 1934-)。1960年代の日本において「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉を広め、時代を牽引してきたレジェンドでありながら、常に進化を続けています。その創作は、イラストレーション、ポスター、絵本、書籍、アニメーション映画、絵画、舞台美術など多岐におよび、1950年代初めのデビュー以来、活動の範囲は限りなく広がっています。
本展は、宇野亞喜良の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会です。1950年代の企業広告をはじめ、1960年代のアングラ演劇ポスターや絵本・児童書、近年の俳句と少女をテーマとした絵画など、多彩で貴重な原画や資料等を紹介します。”魅惑のサウスポー”から生み出せれる、時代を超越した宇野亞喜良の華麗で耽美な創作世界に迫ります。
宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO は、昨年4月の東京オペラシティアートギャラリーを皮切りに、刈谷市美術館、群馬県立館林美術館、そして秋には秋田市立千秋美術館へ巡回。
私は宇野さんのことがずっと好きで、オペラシティで大規模な展覧会が開催されると知ったときは、指折り数えて開催日を待ちわび、通いつめる意気込みでいたのに、不思議ですね、いざ始まったらどうしても足を運ぶ気になれず、東京を見送り愛知を見送り、群馬でやっと観ることができました。
何故だか分からないけど、私にはこういうことがしばしばあって。
今から思えば東京も愛知も行くべきだったと思うほど、それはそれは素晴らしい展覧会だったというのに。
圧倒され心を動かされ、過去最大規模で絵の力を感じました。
宇野さんが生産する(宇野さんはインタビューの中で、『絵を描く』ではなく『絵を生産する』と、繰り返しおっしゃっていた)笑わない少女たちに初めて出会ったあの時から、ずっと、好きです。
過去最大規模というだけあり、会場は圧倒されるほどの作品数で埋め尽くされていました。
一体何点の作品が展示されていたのか、これでもかとばかりに並ぶ作品の数々は、まるで宝石のようで、どれをとっても超かわいくて超美しくて超耽美で超極上で超唯一無二で、どんなに賛辞しても言葉が足りず、もどかしいです。
早くから絵の才能が認められ、90歳を迎えた現在も絵を生産し続ける宇野さん。
長い年月をかけて築き上げられたAQUIRAX UNOワールド、大爆発です。
もう、胸が一杯になりました。。。
本当に、幸せな時間を過ごすことができました。
ここに腰かけて、しばらく外を眺めていたとき、ふっと思いました。
わたし今、ものすごく自分の時間を楽しんでるなと。
群馬県立館林美術館は、白鳥が飛来する多々良沼と同市内ということで、以前から関心ありました。
今回これほどまでに心が満たされたのは、作品と場所が織り成した相乗効果だと思います。
とても開放的で、心底リラックスできて、東京からも近いし、是非ともまた訪れたいです。
P.S. 美術館内のカフェ、エミールもおすすめです。
スポンサーサイト