早起きは苦手だが・・・・・
1日の食事の中で一番好きなのが朝食!
というわけで、これは絶対見逃せないと手に取った本がこちら。
"YOU HAD POISON FOR BREAKFAST "
と記された謎のメモを発見してしまったことにより、著者の Lemony Snicket 自身が自身の死について追跡捜査していくという、児童書でありミステリーであり実話であり哲学書であり。
「死」なんていうと何だかぎょっとしてしまうかもしれないけど、自身の死とむきあいながら綴られる Lemony Snicket という人の、人柄溢れる言葉の数々はとても美しく、そして優しく、世の中について、死について、 自分について、肩の力が抜けるというか、いつの間にか現状を、人生を、もっと自然に受け入れられるようになっている。
私は昨夜、気心知れた仲間たちとファンシーレストランにてファンシーディナーを堪能しました。
それは本当に楽しい一時で、その時は時間というものがとてものどかで穏やかなもののように感じられました。
が、実際は、刻一刻と絶対に逃れることのできない最後の瞬間「死」へと近づいている。
私たち人間は、ほんとは何にもないのに、虚構でしかないのに、そこから必死になって何かを作り出そうとして、結局何にもなくなる。
この本は「死」を、そんな世の中を、嫌だと思わせるのではなく、だからこそ、迷いをすてることができるというか、惑わされることなく強く賢くなれる気づきを与えてくれるというか。
"YOU HAD POISON FOR BREAKFAST "
この ”YOU” は、Lemony Snicket だけのことでなく、私たちみんなのことを指している、と私は思う。
”POISON FOR BREAKFAST”
世の中への理解を深めることができると同時に、あたたかな気持ちにさせてくれる哲学書。
そしてまた、文学への愛に溢れた1冊。
私はこれを読んで、ますます本のことが好きになりました。
また1冊、この先ずっと大切に持っていたい本が増えたぞ。
ちなみに私のは著者サイン本。
て、私以外の方々からしたらどうでもいいか、そんなことは。
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