ネット注文して、何カ月ものあいだ到着を心待ちにしていた写真集が届きました。
7 REECE MEWS FRANCIS BACON'S STUDIO
英国でもっとも絶賛されたアーティストのひとりであるフランシス・ベーコンのスタジオ内部を隅々までとらえた写真集です。
スタジオの中は、キャンパス、絵筆、絵具、ダンボール、雑誌、本、写真、もうたくさんあり過ぎて何があるのかよく分からない。
あるものすべて、引き裂かれていて、汚れていて、しかしとてつもなく素晴らしい。
まさにカオス。
1992年にベーコンが亡くなった後、このスタジオはすべてのピースそっくりそのままダブリンにあるギャラリーへ移されましたが、この状態を寸分の狂いもなくもう一度再現するという試み、ものすごいチャレンジです。
2001年に発売されたこの写真集を今頃になって購入したきっかけは、以前このブログで記事にしたCillian Murphy's Limited Edition。
プログラムの中でCillian Murphyが、William S.BurroughsとBill Laswellの”Words Of Advise For Young People”をかけた後、関連情報としてBurroughsとBaconがBaconの有名なサウスケンジントンのスタジオ、7 REECE MEWSでお茶を飲む映像の紹介をして、
”such a chaotic and really intresting chat between the two of them. Bacon is drinking a tea out of a wine glass. I highly recommend that.”
と、続けました。
それをきいて、私もBurroughsとBaconの動画をYouTubeであれこれ観だし、そしてそのうち興味の対象がふたりの映像からBaconのスタジオそれ自体へと移り、この写真集に辿り着いたというわけです。
そして念のためここで、すみません。
上の文を英語でそのまま書いたのは、私は和訳というものがとにかく苦手で。。。
ちゃんと英語を勉強してないせいでしょうか、たとえばchaoticの意味はどこまでもchaotic、それでは母国語の日本語では?ときかれても、日本語へと正しく置き換えられる自信がありません。
日本語で言いかえようとすると、何故か言葉が詰まって出てこなくなってしまうのです。
ま、それはさておき、Cillian Murphy's Limited Edition、ものすごくかっこいい選曲です。
ご興味ある方いらっしゃれば、ぜひ聴いてみてください↓↓↓
そして、Cillian Murphyがおすすめしていたものではないですが、私的に面白いと思ったFrancis Bacon関連動画がこちら↓↓↓
ちなみに、マイノリティに対して理解しがたい感情をお持ちの方はご覧にならないほうがいいかもしれません。
ふう。
やっと週末が訪れました。
忙しかった、というのもありますが、特にこの1週間、ブログ更新意欲が低迷しました。
あれこれ書きたいことはあるのに、いえ、むしろあり過ぎて追いつかないくらいなのに、戦争で一方的に奪われた尊い命のことを思うと、何を書いても取るに足らないことのように思え、なかなか書き出せませんでした。
Francis Baconのスタジオは主人がこの世を去った今もなお大切に保存されています。
それは本当に素晴らしいことだと思うと同時に、残すべきものが残されず破壊されてしまうことがほとんどという現実を思うと複雑な気持ちになります。
この写真集をオーダーした時は、まだ戦争が起きる前でした。
Cillian Murphyのおすすめ情報がきっかけとなりYouTubeで動画を漁っているうち、ダブリンのギャラリーにそのままのかたちでそのスタジオが再現され常設されていると知った時は、いつか訪れたいとワクワクしたけど、今は、命の尊さと比べたら私が展示を見に行くなんてどうでもいいことのように思え、さほど興奮しなくなってしまった。
そんなふうに思うことが良くないことは分かっている。
けど、どうしても、何を考えても虚しさが残り、やる気をそがれてしまう。。。
いかんいかん。
リセット、リセット。
月曜日から金曜日まで家のことを何もしなかった代償として部屋は散らかってるし、洗濯物もたまっているし、シンクに洗い物もあるし、ぐちゃぐちゃ。
これ書き終わったら、洗濯機を回して、散らかった部屋を片付けて、洗い物をして、美味しいものを食べて、届いたばかりの写真集のページをめくって、、、全面的にリセットだ!
私は私の命を楽しまなくては!!!
皆さまもよい週末をお過ごしくださーい。