若かりし頃に読んで影響を受けた本。
ジョージ・オーウェルの「1984」。
まずこれが一番最初に頭に浮かびます。
脳裏に焼きつく本は他にも多々あって、たとえばスーザン・ソンタグの「写真論」なんかは、こんなにあたたかいまなざしがあるのかと、初めて読んだときの感動を今でも強く覚えていますが、その後の考え方に大きな変化をもたらしたという点では、やはり「1984」です。
そんなわけで、いつかこれの原書を読まなくてはと、頭の片隅でずーーーっと使命のように感じていました。
なのにいっこうに手を出せず、このほどやっと、ほんとにやっと、行動に移すことができました。
原書となると、ただでさえ骨折りのところ、隙間時間にちまちまとページをめくっていくので、ゴールに到達するのはいつになることか。。。
細やかではありますが、2022年最初のチャレンジとなりますので、投げ出すことなく最後まで読み進めたいと思います。
しかし、、、本を読み漁っていたあの頃、いくら学生だったとはいえ、どうしてあんなに時間があったのか、不思議でなりません。
どうしたって時間に追われる日常を送る今、1日中読書に明け暮れるとか最後にしたのって一体いつだったか、もう覚えてもいません。
平日は仕事以外たいしたことできず、お休みは、あっという間に過ぎてしまいます。
でも、それを不満に感じているかというと、そうでもないですけど。
若い頃は、自分の時間が持てないとストレスの塊みたいになっていましたが、今は、自分が固執するやりたいことなんてホント些細なこと、世の中にはそれより大切なことがたくさんある、そう思うと、私のやりたいことなんてどうでもいいか、という気持ちになります。
それに私の場合、「これはいい!」と気合入れてることって、大概ほかの方々にはどうでもいいことだったりするので、自分らしくいることや価値観はもちろん大切にしてるけど、強い思い込みで器を小さくしないよう気をつけないと単なる偏屈になってしまいます。
ちなみに、「1984」のカバーに使われているのは、Francis Baconのセルフポートレート。
確か限定版だったような。。。
そしてFrancis Baconといえば、今ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(ロンドン)でこんなの↓↓↓やってるのですが、サイトを見る限りめちゃくちゃよさそうです。
日本にも是非巡回してほしいーーー!!!