春の陽気に誘われて、出掛ける機会が徐々に増えてきたここ最近。
先日は久しぶりにお食事会がありました。
旬の素材を活かしたお料理は、日本の春を感じさせてくれる内容で、食から春という淡い季節を堪能しました。
ひっそり開催されたお食事会だったのですが、お料理どれも素敵で、思わず配膳されるたび写真におさめてしまいました。
始まりはこちらの逸品から。
お豆腐の中にわらびが入っています。
ほんのり温かくて、口に含んだ途端、その優しいお味に脳みそが緩みました。
あまりの美味しさにお出汁まで飲み干し、ここで一気に食欲、アルコール欲ともに爆上がりしました。
添えられたみょうがの千切りとお刺し身との相性がとてもよく、自宅でお刺し身をいただくときもマネしたいと思いました。
上にちょこんとのってるシソのお花もかわいい。
焼き魚はサワラ。
ふっくらしていて美味しかった。
この、くすんだピンクの山桜のお皿、印象的でした。
ふきのとうと白魚の天ぷら。
これが美味しくないわけない。
手前の小さな紙包みの中には抹茶塩が入ってます。
そうえいえばこちらの料亭でも天ぷらには大概抹茶塩が添えられていて、帰宅してふと、色もきれいだし、何にでも合うし、日常使いしたいなと調べたら、日本の食品メーカーからお手頃価格で販売されてるんですね。
ぜんぜん知りませんでした。
これ、アジをワカメでぐるぐる巻いて、ゼリーで固めてあるんですけど、美味しかったですねー。
ふわふわのワカメからは春の海のにおいが漂い、思わず脳内海底散歩へと誘われました。
天ぷらがけっこう大きくて、お腹一杯になりかけていたのですが、ちょっぴりすっぱいこちらの一品を汁まで飲み干したら、自然と食欲が戻り、この後のご飯もデザートも美味しくいただきました。
ご飯はおかわりしたほどです。
今回のお料理は食から季節を、そして更には日本文化の豊かさとはかなさを感じさせられました。
広いお庭を眼前に美味しいお食事とおしゃべり。
ここ最近で一番のんびりと寛いだ一時だったように思います。
日常生活は何やかやと忙しく、常に時間に追われてる感じですけど、このちょっとした一時停止で自分は何を根拠に急いでいたのだろうと、無意味な疲弊を自らが招いていたことに気付いたというか、まあゆっくり進んでいけばいいんだと、気持ちを落ち着かせることができました。
一休み、大切ですね。
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