変幻自在ブックス

At Midnight, I Become a Monster

【日本料理】鱗を食す

過日、コロナ禍による延期に次ぐ延期の末、やぁぁぁっと開催されることになったお食事会がありました。

この3人による、この3人のためのお食事会、なんと3年ぶりに実現。

 

待ちに待った久々のお食事会、開催は日本料理レストラン「時宜」にて。

海を見渡す解放感溢れる個室カウンターに専属料理人(なんと料理長)を抱え込み、私たちだけのために思う存分腕を振るっていただくという、誠に贅沢なシチュエーションでした。

 

日没前にスタート。

この日舌鼓を打ったお料理はどれも、ただ美味しいという表現だけで済ませられないものでした。

いただいたすべてのお料理に、料理という枠を超えた、もっともっと、それ以上のものを感じました。

ひとつひとつ心を込めて仕上げられた一品一品から日本文化の奥深さを意識させられるとともに、自分は今、自然のめぐみをいただいているんだという感謝の念が、心の底からこみ上げてきました。

 

心を動かされた素晴らしいお料理の数々、うまくかたちに残せているといいです。

 

一品目

ウニをアクセントにした一品。

ここから美食の宴、スタートです。

 

 

二品目

お食事では、器や盛り付けも楽しみのひとつ。

こちら、風神雷神が描かれた盛台の上で表現される世界。

とにかく美しく感動しました。

 

旬の稚鮎はカレー粉をつけていただきます。日本料理という伝統と異文化のミックス。

 

三品目

鱧の椀物。

 

 

そちらをいただきながら、料理長の動作から目が離せない。

 

 

なにやら凄いのが出てくるような気がする、と思っていたら、、、、、

 

四品目

やっぱり凄いのが出てきました。

なんて贅沢なんだ。

 

氷の器のなかは中トロ。中トロ、実は私の大好物。

 

五品目

鯛とジュンサイ。

ジュンサイ、かつおだしが効いてて美味しかった。

この日私は生まれて初めて、「鱗を堪能する」という肴の食べ方を経験しました。

「むしろみはおまけ。鱗を味わってください」とおっしゃる料理長。

なるほど、そんな焼肴の楽しみ方があるんだ、知らなかった。

 

鯛の鱗は口の中に含むと、鱗ひとつひとつの存在をあらわしました。

鱗を意識しながら咀嚼なんて、初めてです。

これは焼き方に独特のテクニックがあるのでしょうか。。。

パリパリしてて美味しかったなあ。

 

六品目

天ぷら。

 

 

そしておとものお酒は、シャンパンからリースリングへ。

スタートからどれくらい経ったのか、いい感じでゆったりと夜の帳が下りました。

 

 

七品目

肉。

私たち、気がつけばお年頃ですよ。

いつしかお肉は、こうして上質なものを少しだけいただくというスタイルがちょうどよくなりました。

 

 

八品目

とうもろこしご飯。

 

丸いのはバター。

お料理をいただくたびに嬉々としてお写真撮ってたら、炊きあがった鍋の中をこちらにむけて、「写真、撮りますか?」と料理長。

さすが。

おかげでこの日一番のお写真が撮れました。

とうもろこしご飯と一緒にいただいた香の物も美味しかったです。

 

九品目

デザート盛り合わせ。

写真はコースのデザートとはまた別にサプライズで用意していただいたスイーツ盛り合わせ。

あまりの可愛さに大興奮してしまい、コースのデザート写真を撮り忘れてしまいました。

ちなみにコースのデザートは水菓子盛り合わせでした。

 

 

 

で、この後は、お隣のバーに移動して、さらに宴続行。

さっきまでは美味しいご馳走をいただくのでお口が止まらず、今度はおしゃべりでお口が止まりません。

 

我々、出会ったのはもうずいぶん前のことです。

仕事を通して知り合い、意気投合し、たくさんの濃密な時間を共有しました。

あの頃のことを思うと、いかに自分の思考や行動が、自分を取り巻く環境に左右されるか痛感させられます。

あの頃、あんなにもかけがえのない経験ができたのは、身を置いていた環境のおかげです。

これからどんな時代が訪れようと、自分が自分でいられる環境を見つけ、納得できる日常を過ごしていきたいものです。

 

兵どもが夢の跡。

本当に、ごちそうさまでした。

 

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