うちにはテレビがないので、代わりによくYouTubeを観ます。
お気に入りのチャンネルがいくつもあるので、あれ観たいこれ観たいで結構忙しいです。
そして、そのなかでも頻繁に再生しているが、こちらのチャンネルです。
撮影されているのはアゼルバイジャンのカントリーサイド。
出てくるものすべてがかわいくて美味しそうです。
私もこの動画の中のお父さんやお母さんのように、必要なものは大概自分で作れるっていう感じになりたいなー。
花と緑と動物と、実り豊かな動画を観ていると、現在の自分の生活がいかに貧しいものが、思い知らされます。
自分にとって真の豊かさって何だろう、今の私いろいろありそうだけど、実は何にもないんじゃないだろうか、そんなことをつい考えてしまいます。
ちなみに、アップロードされてるコンテンツはどれを観てもホントによくて、一度再生しだすと止まらなくなるのですが、その中でも特に好きなのはこれ↓↓↓。
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こちらのチャンネル、映像が美しいのでちょっと勿体ないかなという気もしますが、音だけ聴くのもおすすめです。
私はよく「すべて再生」にして、音だけ聴きながら作業したりしてますが、ニワトリの鳴き声、水が流れる音、お茶を注ぐ音、火がパチパチと燃える音、食器を机に置く音、あらゆる音がマイナスイオンとなって体内に染みわたり、脳みそが歓喜します。
雨の音とか、車の走る音とか、鳥の鳴き声とか、日常の何気ない音、好きなのですよ。
少し話が脱線しますが、そういう自然や日常の生活音が自分のメンタルによい効果をもたらすと気付いたのは、若かりし頃に観た「すべての些細な事柄」という映画でした。
フランスにある精神科クリニックで撮影されたドキュメンタリーなのですが、私はこの映画で音が自分の気持ちに大きく作用していることに気付きました。
映画の中で特に印象に残っているのは、大きな木が風に揺られて一斉にザーっという音をたてるところと、たくさんの錠剤をパチパチと音をたてながら次々と取り出していくところ。
今まで何度となく耳にしたことある音なのに、妙に心を動かされ、それから日常の音が自分に与える影響を意識しだしました。
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余談ついでにもう少し書いてしまうと、私は当時よくラフォーレ原宿の中にあったF.O.B.COOPという雑貨屋さんのカフェにいりびたっていて、それまでは何故カフェにいると心地いいと感じるのか意識せずに通ってましたけど、映画を観て音の効果に気付いてからは、そこで奏でられる音、特に食器音だと気付きました。
カップがソーサーの上に置かれる時に響く「カチ」という音。
食器と食器があたるカチカチという音が好きで、あれをきいて満たされていたのです。
この感じは単に好きというより、自分のもっと深いところに位置していて、たぶんフェチと言った方が近いような気がします。
音効果は偉大で、たとえば、取り掛かるのがちょっと面倒なことでも、その面倒なことをやってる時にたてられる音に意識をむけて取り組んでいると、音の心地よさが勝り、面倒だという気持ちが何処かへ行ってしまい、むしろそれをしていることが楽しくなります。
それは面倒だと感じることだけでなく、日常のあらゆることでもいえます。
食器を洗う音、卵を溶く音、ページをめくる音、いま自分がとってる行動によって発せられる音に耳を澄ますと、どうってことないすべての些細な事柄が愛おしく感じられてきます。
このアゼルバイジャンのcountry life vlogを偶然発見して初めて観た時、まず頭に浮かんだのは映画「すべての些細な事柄」のこと、そして音の心地よさでした。
まったく別もののようでありながら、このふたつ、私の中では通じるものがあります。
アゼルバイジャンのカントリーサイド、行きたい!
コロナ収束、せつに願う!