今回もフィルムスキャナーで昔のフィルムをデジタル化、です。
スペインを訪れたのは、私がロンドンに留学していたときのこと。
ピカソのゲルニカをみたいと思い、マドリードへ飛び立ちました。
そして、そこから電車でサクッと行ける郊外へ足を延ばし、セゴビアで世界遺産の水道橋を見上げたりしました。
それ以外にも、いくつか小さな町を訪れて、田舎町の建物の可愛さに感動しました。
が、にもかかわらず、それらがどこだったか、まったく覚えてないんですねぇ。
手元にあるのは、36枚撮りモノクロ1本。
半分スペイン、残りの半分はロンドンに戻って撮った家の近所(当時数名で一軒家をシェアしていた)や同居人の写真。
しかもネガの状態は最悪。
安物のモノクロフィルムを使ったので何だか薄っぺらい階調だし、現像ムラもありえない酷さ!
イギリスにJessopsという写真関係のお店(カメラを売ってたりプリントしてくれたり)があるのですが、そこで売ってるJessopsオリジナルの安いフィルムをつかったんですよね。
フィルムや現像、ケチってはいけないです。
そういえば、オリンパスのコンパクトカメラ、ミューを買ったのも、このJessopsだったような気がします。
それにしても、マドリードやセゴビア、その他の田舎町をおさめたネガ、一体どこにいってしまったのだろう。
ものって、捨てたりしなくても、気がつくと自然になくなったりしてません?
記事の投稿は今日になりましたが、ネガのスキャンは昨日しました。
ピーター・バラカンさんのラジオ番組を聴きながらユルユル取り込んでたら、リクエストでニール・ヤングのAFTER THE GOLD RUSH。
オリンピック最終日に合わせてのリクエストだったのですが、この曲を聴くと、何故かいつも切ない気持ちになります。
私は今、幻でしかないものに躍起になっているんじゃないか。
ただ盲目になって、自分の狭い視野に気づかず、ちっぽけなことに執着しているだけなんじゃないか。
不安になり、気持ちが揺らぎます。
でもその度、やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいか、と思います。
正解なんて、どうせないような気がします。
使用したフィルムスキャナーはケンコーのKFS-14WS。
過去って面白いですね。
スポンサーサイト