早いもので今年もあと1ヶ月をきりました。
過ぎ行く時間のはやさに慄きつつ、かといって時を止めることもできないので、最近はよいお正月を迎える準備を進めることに楽しみを見出して日々の生活を送っています。
個人的には、今年は(というか今年も)タイミングを逃し、夏休みを取らずにここまできてしまったので、お正月こそは少し長めに休みたい、そしてできればその間は、自宅に引きこもり、誰とも会わず、1日中ソファの上で丸まっていたい。
と、そんな夢のようなひとときを思い描き、休暇中に読みたい本をオーダーしたりしてるところですが、新しい本じゃなくても、こんなときこそゆっくり堪能したい本が棚には並んでいて、たとえばそれはこの本とかなんですけど。。。
アレキサンダー・マックイーン(1969年3月17日 ‐ 2010年2月11日)はイギリスのファッションデザイナーであり、ファッションデザイナー以上であり。
この本は2011年にメトロポリタン美術館で開催されたエキシビション "ALEXANDER McQUEEN : SAVAGE BEAUTY" にあわせて出版されたもの。
そしてその後エキシビションは数年の時を経て、2015年、デザイナーの生まれ故郷であるロンドン、Victoria and Albert Museumで再び開催されました。
とまあこんな感じで、エキシビションの様子を知りたければ、ネット上にいくらでも情報は転がってますが、それでもこの本を所有したいと思うのはスーザン・ソンタグいうところの私物化のまねごと以外なにものでもありません。
本物を所有することはできないけど、写真というかたちでなら所有できる。
誰でも簡単に手に入れることができる、安価な写真を手に入れることで所有欲を満たしているのです、私は。
マックイーンの洋服は、ラインが、シェイプが、シルエットが、本当に美しく、
また彼は破壊と伝統を混ぜ合わせる天才でもあり。
下の動画はアレキサンダー・マックイーンの数あるアイコニック・モーメンツのひとつ。
この本、”ALEXANDER McQUEEN : SAVAGE BEAUTY” によると、ロボットをプログラムするのに1週間かかったそうです。
マックイーン作品にたいしては、I like his work とか、I love his work とかいう表現では物足りなく、これはもう、I'm obsessed with his work であり、なかでも激しく感情を掻き立てられたのが、この、闘牛からインスパイアされたドレス。
これを初めて目にしたときは、ぶっ飛ばされました。
ALEXANDER McQUEEN : SAVAGE BEAUTY から時を経て、2022年、ロサンゼルス・カウンティ美術館では新たなアレキサンダー・マックイーン展、LEE ALEXANDER McQUEEN MIND, MYTHOS, MUSE が開催されました。
エキシビションはその後、メルボルンのビクトリア国立博物館で今年の4月10日まで開催、どうして日本へは来ないのかなあ。。。
女性への深い愛情とリスペクトからなる作品の数々には、女性の内面に力を宿す魔力が秘められています。
この本は、これまでも時折ページを捲ってきましたが、新年はその息を呑む美しさに改めて酔いしれるつもりです。
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